「あの、心に響く鈴芽の声…忘れられない」
2022年に公開され、日本中、そして世界中を感動の渦に巻き込んだ新海誠監督の超大作アニメーション映画『すずめの戸締まり』。その主人公・岩戸鈴芽(いわと すずめ)に命を吹き込んだ、透明感と力強さを併せ持つ声の主が、原菜乃華(はら なのか)さんです。
この作品で一躍、国民的ヒロインの声優として名を馳せた彼女。しかし、「最近出てきた若手声優さん?」と思っているとしたら、それは彼女のキャリアのほんの一面に過ぎません。
実は彼女、6歳からキャリアをスタートさせ、その卓越した演技力から「天才子役」と呼ばれてきた、芸歴15年以上のキャリアを持つ“本物”の実力派女優なのです。
この記事では、『すずめの戸締まり』で彼女の魅力に気づいたあなたへ向けて、知られざる「天才子役」時代から、女優として変幻自在な顔を見せる現在地まで、2025年現在の最新情報を交えて、その驚くべき経歴と実力の秘密を徹底的に解き明かしていきます。
原菜乃華とは?『すずめの戸締まり』で世界に名を馳せた実力派
まずは、彼女のキャリアにおける最大のターニングポイントとなった『すずめの戸締まり』での伝説的な大抜擢から振り返ってみましょう。
1700人の中から選ばれた「岩戸鈴芽」の声
原菜乃華さんは、実に1700人以上が参加したという『すずめの戸締まり』の主人公・鈴芽役のオーディションで、その役を掴み取りました。新海誠監督が求める、感情の機微を声だけで表現できる、唯一無二の才能の持ち主を探すための過酷なオーディション。その中で、彼女の声と表現力が監督の心を射抜いたのです。
新海誠監督が絶賛した唯一無二の感情表現
新海監督は、原さんを選んだ理由について、「感情と声の距離が誰よりも近い」と語っています。嬉しい、悔しい、怖いといった感情が、一切のフィルターを通さずにそのまま声になる。その生々しさと、観客の心を直接揺さぶる力が、彼女をヒロインに選ばせた決定打でした。
特に、物語の重要なシーンで発せられる「おかえりなさい」というセリフは、オーディションの時から監督を深く感動させたといい、彼女の表現力の高さを象徴するエピソードとなっています。
世界的な大ヒットがもたらしたキャリアの転機
『すずめの戸締まり』は国内興行収入149.4億円を記録し、世界各国でも大ヒット。この作品によって、原菜乃華という名前は、日本のアニメファン、映画ファンだけでなく、世界中の人々に知られることになりました。子役から着実にキャリアを積んできた彼女にとって、まさに世界へ羽ばたく大きな転機となったのです。
原菜乃華のプロフィール【2025年最新版】
それでは、彼女の基本的なプロフィールを最新情報でチェックしていきましょう。
- 名前: 原 菜乃華(はら なのか)
- 生年月日: 2003年8月26日
- 現在の年齢: 21歳(2025年8月2日時点)
- 出身地: 東京都
- 身長: 161cm
- 血液型: B型
- 所属事務所: 株式会社トライストーン・エンタテイメント
小栗旬さん、田中圭さん、綾野剛さんなど、日本を代表する実力派俳優が多数所属する事務所で、彼女もまた、その系譜に連なる本格派女優として期待されています。
実は芸歴15年以上!「天才子役」時代の衝撃的なキャリア
ここからが本題です。『すずめの戸締まり』で彼女を知った方の多くが驚く、その長く、そして濃密なキャリアの原点に迫ります。
6歳でデビュー!キャリアの原点
原さんの芸能界デビューは、なんと2009年、6歳の時。子役として芸能事務所に入り、キャリアをスタートさせました。幼い頃からドラマや映画、CMなどに出演し、大人顔負けの演技を見せていたといいます。この頃から、現場での集中力や物怖じしない度胸は、他の子役とは一線を画していました。
園子温監督も唸らせた『地獄でなぜ悪い』での伝説的な怪演
彼女の名が業界内で広く知られるきっかけとなったのが、2013年に公開された園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』です。当時わずか10歳だった彼女は、国民的スター女優の幼少期という役どころで、歯磨き粉を血に見立てて狂気の演技を見せるという、衝撃的なシーンを演じきりました。
この一度見たら忘れられない「怪演」は、多くの映画ファンや業界関係者に衝撃を与え、「原菜乃華、恐るべし」と、「天才子役」としての評価を決定的なものにしたのです。
女優としての主な出演作|変幻自在なカメレオン女優へ
子役として確固たる地位を築いた後も、彼女は学業と両立しながら着実にキャリアを重ね、近年はさらにその演技の幅を広げています。
『ナンバMG5』で見せたコメディエンヌの才能
2022年のドラマ『ナンバMG5』では、主人公の妹役を好演。ヤンキー一家にありながら、真面目で心優しい優等生という役どころで、コミカルなシーンからシリアスなシーンまで見事に演じ分け、コメディエンヌとしての才能も開花させました。
『ミステリと言う勿れ』で演じたミステリアスな少女役
同じく2022年の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』では、物語の重要な鍵を握るミステリアスな少女・狩集汐路(かりあつまり しおじ)役を演じました。一筋縄ではいかない複雑なキャラクターを、その独特の雰囲気と確かな演技力で体現し、視聴者に強烈なインパクトを残しました。
『波よ聞いてくれ』での金髪ギャル役という新境地
2023年のドラマ『波よ聞いてくれ』では、これまでのイメージを覆す金髪ギャルのラジオ局員という役に挑戦。見た目のインパクトだけでなく、破天荒な主人公に振り回される役どころをテンポ良く演じ、「こんな役もできるのか!」とファンを驚かせました。彼女の「カメレオン女優」としてのポテンシャルの高さを見せつけた作品です。
【2024-2025年最新】話題作でさらに進化する演技力
『すずめの戸締まり』での大ブレイク以降も、彼女の活躍は止まりません。2024年から2025年にかけても、数々の映画やドラマで重要な役を担っており、作品ごとに全く違う顔を見せ続けています。子役時代から培った基礎体力の上に、様々な役柄を経験することで得た表現力が加わり、その演技はますます深みを増しています。
声優としても超一流!女優業が活きる「声」の表現力の秘密
『すずめの戸締まり』で証明された彼女の「声」の力。それは、女優としての経験と深く結びついています。
なぜ彼女の声は心を揺さぶるのか?女優としての経験値
彼女の声優としての最大の武器は、声だけでキャラクターの感情だけでなく、そのキャラクターが見ている「風景」や「状況」までをも観客に伝えられることです。これは、長年の女優経験で培った「役として、その場に存在する力」があるからこそ可能になる技術です。
ただセリフを読むのではなく、鈴芽として喜び、鈴芽として悲しみ、鈴芽として走る。その身体的な感覚が声に乗るからこそ、彼女の声は私たちの心を揺さぶるのです。
原菜乃華のSNS(インスタグラム)もチェック!
そんな彼女の素顔や最新情報を知りたい方は、公式SNSがおすすめです。
公式インスタグラムアカウント(@nanoka_hara_official)では、撮影のオフショットや共演者との仲睦まじい様子、ファッションやメイクなど、彼女の多彩な魅力に触れることができます。作品で見せる顔とはまた違う、21歳の等身大の可愛らしさが満載です。
まとめ:女優と声優、二つの才能で進化し続ける原菜乃華から目が離せない!
今回は、『すずめの戸締まり』で世界を魅了した原菜乃華さんの、知られざる「天才子役」としての経歴と、実力派女優としての現在地に迫りました。
この記事のポイントを最後にまとめます。
- 原菜乃華は、『すずめの戸締まり』の主人公・鈴芽役で世界的にブレイクした実力派。
- そのキャリアは6歳から始まり、映画『地獄でなぜ悪い』などで「天才子役」として名を馳せていた。
- 女優として変幻自在な役柄をこなし、『ミステリと言う勿れ』『波よ聞いてくれ』などで高い評価を得ている。
- 長年の女優経験で培った表現力が、声優としての唯一無二の武器にもなっている。
『すずめの戸締まり』での大ブレイクは、決して偶然の産物ではありません。それは、6歳から現場に立ち、大人たちに混じって演技を磨き続けてきた彼女の、15年以上にわたる努力と才能が結実した「必然」だったのです。
女優として、そして声優として。二つの道を高いレベルで行き来できる彼女のような存在は、日本のエンターテインメント業界において非常に貴重です。天才子役から、世界に羽ばたく表現者へ。原菜乃華さんの進化の物語から、これからも一瞬たりとも目が離せません。
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